半年前に溝に落ちてしまって右肩を痛めています。
お正月の間、右肩の痛みが続くので仕方なく整形外科病院に行ってきました。
実は今から4ヶ月前に整形外科病院に同様の痛みがあって病院に行き検査を受けたのですが、レントゲンを撮っても骨折の様子がないため、MRI検査をすることになりました。
その病院にはMRI検査の設備がありませんでしたので、別の病院を紹介され後日改めてMRI設備がある整形外科病院に出向き、検査を受けることになりました。
本日メインの物語がここからスタートします。
ドンデン返しのあるストーリーになっていますが、作り話ではございません!
本を読んで得た教訓!アウトプット成果についてストーリーにしていますのでぜひ読んでください。
さて、紹介された病院でMRI検査を始めようとした時のことです。
どうも体調が良くありません。
寝不足だったのかな!
過去にもMRI検査の経験はありますが、恐怖を覚えたことはありませんでした。
体調不良の原因は不明でした。
ところで、この体調不良の原因には、ある潜在心理が働いていたことがあとで判明しました。
貴方も過去を振り返れば同じ経験をしているはずです!
首の後ろがこった感じ!胸がドキドキしてきました!
血流が悪いのか、頭がフラフラしてきました。
MRI検査の準備に15分ほど必要であったため、台の上に横たわり検査が始まるのを待っていました。
体をベルトで縛られじっと我慢していたのですが、次第に気分が悪くなっていったことを覚えています。
ついに私は我慢できなくなってしまいました。
先生!すいません。
調子が悪いので検査はやめます。
申し訳ないですが・・・。
私は勇気を振り絞って伝えました!
ここまでセットしてもらって先生には悪いと思う一方、何かあって命を落とすことになっては後悔先に立たずです!
自分が中止を宣言するしかない!
誰も助けてくれないぞ!
自分がどんなに調子が悪いことか、誰もわかってもらえないはずだ!
そう考え、勇気を振り絞って自分の意思を伝えました。
せっかく検査の準備をしていただいにもかかわらず、私の体調が悪いため止むなく病院を後にすることにしました。
それから4ヶ月後のことです。
どうしても右肩の調子が悪いため、もう一度MRI検査にチャレンジすることにしました。
紹介された病院に出向くと快く検査を受け入れてもらえました。
再度MRI検査を始めることになり、前回と同じく体をベルトで縛られ検査が始まりました。
検査が始まってまもなく、私の心臓がバクバクとなりだし、激しく動悸がしています。
どうしたことか?ヤバいぞ、またか!瞬間的に頭の中で呟きました!
磁場の関係なのか、前回以上に我慢できないほどの体調悪化に見舞われたのです。
何とか対処しよう!
そう思った時に思い出したのが、「チャッター!頭の中の独り言をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法」という本です。
この本には、困ったことがあると自分の名前を呼ぶように頭の中でつぶやくと、心が落ち着き悩みや不安も解決できる技術が書かれていました。
例えば、簡単に説明すると、以下のような呟きをします。
「落ち着け⚪︎⚪︎君!」
「大丈夫だから!」
このようにしてつぶやき、心を落ち着かせていきます。
その時、偶然にもこの本のことを思い出しました。
そこでまず、先ほどのように前向きな呟きをしようとしたのですが、本能的に以下のような不安の呟きになったことを覚えています。
「もしも、アレルギー反応があったらどうしよう」
「命を落としてしまったらどうしよう」
その時、私の頭にはヘッドホンがセットされ歌謡曲が流れていました。
しかし、音楽を聞く耳は持っておらず、命を落とすかもしれない恐怖に陥っていました。
この恐怖を克服するため、チャッターという本にあった通り呟き心を落ち着かせようと、さらに頑張ってみました。
実は、なぜそこまでMRI検査中、恐怖を感じていたのかです。
思い当たることがありました。
これが強烈な記憶となっていたのです。
実は、あるときサブスクのNetflixで映画を見ていたときのこと。
その映画のタイトルは忘れてしまいましたが、ブロンドヘアーの女性がMRI検査を受けていた時、アレルギーを起こしてしまい、心肺停止に陥ったシーンを思い出しました。
もしかすると、自分もアレルギー反応を起こしてしまうのではないか!
その時の映画のシーンがはっきりと頭をよぎったのです。
そういえば、前回も検査台に横たわった瞬間から気分悪くなっていました!
これって潜在心理にあった映画で見たMRIの恐怖が原因だったんだ!
えっ、ここで心肺停止ってあり得ない!
こんな恐怖が湧いてきたわけです。
私はこのような恐怖を感じつつ、一方でチャッターなる本のことを思い出し頼ろうとしていました。
何度も自分の名前をつぶやき、大丈夫だ!こんなことで死ぬことなんかないさ。
そして、無理やり楽しいことを考えようとしました。
正直なところ、努力をしても楽しいことが思い浮かばなかったのです!
楽しいことを考えようとしても、恐怖がその気持ちを上書きしてしまう。
映画のあのシーンで衝撃を受けた恐怖が自分の意思に反して湧き上がってくる状態です。
これって不思議な感情ですね!楽しいことは意識しないとイメージできないのに反して、恐怖は意識しなくても勝手に私の意思を支配してしまう!そんな印象でした。
ノーベル賞を受賞したダニエル・カーネマンの著書、ファスト&スローで読んだ内容が思い出されました!
この本は、バイアス効果について書かれた本ですが、例えば、こんなことだったと思います。
唐突に象のことを考えるよう指示された後、逆に象のことは考えるな!
このように指示されると、意思に反して象のことを考えてしまう!
こんな状態が続き、考えたくもないアレルギー反応で心肺停止に至る恐怖シーンが思い起こされました。
約30分間、恐怖との葛藤に悩まされていたわけです。
そうこうするうちに、ヘッドホンから検査を担当した先生の声が、
「大丈夫でしょうか?」
「あと5分ほどで終了しますよ。」
「もう少しだから頑張ってくださいね。」
その時、ついに私はある思考、つまりチャッターという本に書かれたつぶやきのテクニックを使って恐怖を克服しました。
どういうことかと言えば、その先生の声で「後5分間」と聞いたとき、
私の脳内では、瞬時にこんな処理をしていたのです。
「後5分か!そうであればヘッドホンで流れている曲を最後まで聴くと終わるんだ。」
その時の言葉は明確に表現できるわけではありませんが、こんな感情が確かに湧いたと思います。
これが、恐怖の克服策となったつぶやきです!
つまり、自分が安全だと納得した。
自分の名前をつぶやいても恐怖を克服できませんでした。
ところが、恐怖を覚えつつも、あと少しで検査が終わるから大丈夫だった!と自分に言い聞かせたとたん気分が楽になり、動悸が突然止んだのです。
あと一曲の音楽を聴き終わると恐怖が消える!ここから死に向かうなんてあり得ない!
このようにして脳で呟き、安全を納得できたことで、恐怖を克服できたということです。
逆説的にいえば、
恐怖を克服するため、恐怖がいつまで続くか考え安全を納得した。
永遠に恐怖は続くわけではない!
その恐怖が続く時間を別の表現で例えて具体化したことで安全性であると納得でき、恐怖を克服できたのです。
この方法で自分を納得させることって、皆さんも経験してますよね。
そしてもう一つこれは使えるって思ったことがありました。
恐怖を克服するため、最後につぶやいたこと!
「こんなことで人間が死ぬようにできていない」
「人間は簡単に死ぬような生き物ではないんだ!」です。
このように考えができたのは、妻のおかげです!
何故かって?
妻がある時突然、私の生命保険を解約するって言い出したんですね!
なぜ、こんな年齢で解約するのか?
保険はあったほうが安心じゃないか!
私の考えを伝えたところ妻は、
「貴方は簡単に死にそうもないから、保険料がもったいない」だって!
このことを脳は潜在的に記憶していたんですね!
最後まで我慢できたのは妻のおかげです!
今更ながらです。
ありがとう!
加えて、こんな感情が湧き上がったことも記憶しています。
右肩の痛みを一生背負っていくのは辛いことだな〜!
MRI検査を我慢して続け原因を明らかすることと、検査を中止して一生この痛みを背負っていくのは、どちらがいいかな!
当然、MRI検査を我慢する方が得策でしょ!
右肩の痛みをずっと背負っていくより、検査をあと数分我慢すれば解決できるんだ!
こんな感情が湧き起こっていたことは確かです。これも恐怖の克服に一役かいました。
話があちこち飛んでいますが、何が言いたいかといえば、
私の脳内では、いろんな感情が湧き上がっていました。
そのうち教訓になった事それは、
恐怖がどうやって消えていくかを具体的に考え、恐怖を克服した後の自分をイメージすること。こうすることで、恐怖を克服できた貴重な体験を積んだということです。
チャッターと言う本は、当初読んだ時にこれは使えるぞ!と考えていましたが、私にとっては書かれた内容では使えませんでした。
しかし、つぶやく方法を自分なりに応用することで恐怖を受け入れ克服しました!
結局、つぶやいて納得したから解決できたのです!
つぶやくだけではダメです。その呟きに自分が納得がしないと悩みや不安は取り除けません!
読書を通じて学んだことをアウトプットし、成果を出せました。
自分のやり方で!これからも困ったときに使える手法です。
皆さんにとっては馬鹿げたことかも知れません。
しかし、私にとっては死の恐怖を感じた30分間!
チャッターという本を読んだおかげで克服できたと感じています。
このように読んだ本をアウトプットしていくことは価値がありますね!
いかに人生にとって本が価値があるのか、身をもって気づかされました。
そして最後にお話しします。
恐怖や痛みが人間を動かすという考えは、マーケティングやライティングにとっても大切なことです。
恐怖や痛みを一度経験すると、その経験が後々の行動や思考に影響してしまうからです。
楽しさよりも痛みが勝るとはまさに今回私が経験したことと重なりました。
そして、相手を動かすには説得だけではダメで、それを「納得させる」よう導くことが大事だってこと!
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